親なら、子どもに見せたくないテレビ番組があると思う。子どもに見せたいテレビ番組なんて数えるくらいしかなく、バラエティ番組、アニメ、ドラマでは『教育上よくないのでは?』と思うものがほとんどなのではないだろうか? 少なくとも、僕はそう思う。
そこで今回は、新・3大『子どもに見せたくないテレビ番組』と題して、世間一般に言われていた「クレヨンしんちゃん」や「ロンドンハーツ」以外のテレビ番組(つまり、ランキングの上位になかったもの)3つについて「なぜ子どもに見せたくないのか」を説明する。
1.サザエさん(長寿アニメの代表)
言わずと知れた同番組は、長年多くの子どもに見られてきた人気の長寿アニメだ。僕がなぜ、サザエさんを自分の子どもに見せたくないかというと、理由はたった1つ。
キャラクター設定が時代遅れ
登場する主要な男性は、全員サラリーマン。登場する主要な女性は、全員が専業主婦である。これがどういうことを意味しているか、よく考えたことがあるだろうか?
サラリーマンのマスオさんと波平さん、いとこで同じくサラリーマンのノリスケくん3人は、職場帰りに遭遇することが多く、居酒屋に立ち寄って帰る。サザエさんは、買い物をしたり、タラちゃんの面倒を見たり、食事をつくったり、掃除・洗濯をしたりしてミスをする。また、サザエさんの義理いとこであるタイ子さんも、サザエさんと同じく専業主婦である…。
こんな番組を、毎週「決まった時間」に子どもに見させるなど、僕には到底理解できない。「働くとはこういうこと、結婚するとはこういうこと」と、子どもに昭和の価値観を洗脳してしまっているようなものだ。子どもの将来を考えるなら、教育上よくないはずである。
2.NHK連続テレビ小説(昭和以前が舞台)
NHK連続テレビ小説も、サザエさんと同じく「キャラクター設定」の問題がある。視聴者層に年配の方が多いため、昭和もしくはそれより前の時代が舞台になることが多い。作品中では、男性と女性の役割がハッキリと分かれ過ぎており、やはり子どもに悪影響となりそうだ。
時代背景に潜む「価値観」が怖い
なお、こういった過去の時代背景があるテレビドラマには、もう1つ別の問題がある。それは当時の日本にあった「独特の価値観」を次世代に継承してしまうことの恐ろしさだ。例えば、僕はよく『頑張れば必ず報われる』の精神がストーリーに組み込まれてる点が気になる。
子どもたち自身が「これは昔の話だから」と冷静に判断できるのなら良いけど、困ったことにある一部の親たちは、NHK連続テレビ小説の主人公を見本として子どもたちに示し、精神論を叩き込む教育をしてしまう。自分たちがそのように育てられたからかもしれない。
でも子どもの将来を考えるなら、こういった精神論が中心の教育は避けるべきだ。子どもに「年配者向けのテレビ番組」を見せていると、悪いサイクルから抜け出せなくなってしまう。
3.朝の情報番組(めざましテレビなど)
そもそも、子どもに朝からテレビを見せるのが良いのかという疑問はここでは置いておこう。ここでそれを言い始めると、そもそも「家にテレビ要る?」という話をまたぶり返さなくてはいけなくなる(僕は4年前からテレビを持っていない)からだ。
くだらない内容の繰り返し
では、僕がなぜ、朝の情報番組(めざましテレビなど)を子どもに見せたくないかというと、天気予報、芸能ニュース、スポーツニュース、占いコーナーなど、軽快なトーンでくだらない内容ばかりが放送されているからに他ならない。
なお、僕が最も許せないと思うことは、天気予報、ニュース、占いコーナーでは、同じ内容が繰り返し「何度も」放送される点だ。こんなものを見ていると、脳みそがふやけてしまう。
ましてや、朝というのは、頭が1番冴えている時間帯なのだ。その時間に、こういった番組をつけっぱなしにしておくと「子どもが考えて行動する自発性」を鍛えることができなくなる。せめて「この時間帯の情報は役に立つ」という部分だけを見させる判断力を付けさせたい。
今回の記事のまとめ
さて、僕が考えた、新・3大『子どもに見せたくないテレビ番組』はいかがだっただろうか?
今回のテーマは、家族と教育について書きたいなと考えていたとき、ふと思い付いた内容だ。実際には、僕たち夫婦はもう少し経ってから子どもをつくる計画をしており、リアルタイムで子育てにおいて実践しているわけではない。だけど、僕は明瞭な考えを持っている。
サザエさんを毎週見させることと、NHK連続テレビ小説の主人公を見本にさせること、また、朝の情報番組(めざましテレビなど)を毎朝つけっぱなしにしておくこと、これらはいずれも『子どもの教育上よくない』というのが、今回のさとりである。