安倍政権の『働き方改革』が効果を出しているのか、それとも『今の世の中の流れ』なのか、週休三日制を導入する企業が増えてきている! 今日の速報ニュースで情報が飛び込んできた佐川急便の事例をみると、試験的とはいえ驚きの「週休三日・副業OK」である。
さとり世代の僕は、近い未来には副業が当たり前の時代になって欲しいと最近ブログで書いたばかりだった。今回の佐川急便のように「大手企業」が本腰を入れて動いたことで、これから「週休三日制」を導入する企業は『ペースを上げて』増えていきそうな予感がする。
Yahoo! も導入していた
実は Yahoo! Japan でも、今年2017年4月1日より「週休三日」を選べる制度を導入していたようだ。しかし、Yahoo! の場合には「育児や介護、看護をおこなっている従業員向け」だと発表されていたので、佐川急便のように『副業OK』というわけではないようだ。
それでも、大手企業のトップがこのような働き方を社員に与えるようになったのは凄い。
IT企業には事例が多い!?
別の事例を見てみると、今年に入ってから「サイボウズ」という東証一部上場のIT企業では、あえて副業を持つ人を積極的に採用するという試みをしているらしい。しかも同社の場合には「副業」ではなく「複業」という風に漢字を使っており、補助的な意味のある「副」業より、並行してキャリアを持つ「複」業という意味を込めているそうだ。
週休三日制で「減る」こと
今日の速報で話題になっていた佐川急便の「週休三日・副業OK」という勤務形態では、1日の勤務時間が10時間となっており、週平均では従来通りの40時間勤務となる。
だけど、休みの日が1日増えることを考えれば、もっと別のことを減らせるメリットがある。
僕は在宅ワーカーなので『仕事のために会社に行かなくて良い』ことがどういうことかをよく理解しているつもりで、勤務時間以外にも「減らせる」ことはたくさんある。
通勤時間と昼休み時間
通勤時間が30分という人の場合、往復で1時間。それが週5日から週4日に変わるだけで、1週間あたりで「1時間」の通勤時間を減らすことができる。
たった「1時間」を、馬鹿にしてはいけない。そして、勤務中には「もう1つ別の1時間」があることも忘れてはいけないだろう。それは「昼休みの1時間」のことである。
上司や同僚の人に気を遣いながらランチを取って休憩する「1時間」は、完全に自由な自分の時間とは到底いえない。だけど、それがもし『家でゆっくりできる時間』に変わるなら?
もちろん、家でゆっくりする「必要」はなく、それは「完全に自由に使える時間」となる。
これは「プレフラ」が導入されたときに書いた記事でも同じことを書いたけど、1週間のうち僕たちが使える自由な時間は「半分にも満たない」のが普通であり、実は「たった1時間」が精神的にもたらすインパクトはとても大きいのだ。
24時間のうち「寝ている時間・食事・お風呂等に使う約10時間」を除けば1日に使える1人あたりの時間は『14時間』くらいである。
これを1週間当たりでみれば『14時間×7日=98時間』の時間があるとも言える。だがこの『98時間』のうち、あなたが「自分や家族のために使える『自由』な時間」というのはどれくらいあるだろう?
仕事服を着用する回数
スーツを着て仕事に行く人だけではなく、仕事に行くときの身だしなみの整え方は、家にいるときや遊びに行くときとは「異なる」場合が多いはずだ。男性であれば、髭を丁寧に剃ったり髪型を固めたりする必要があり、女性ならば仕事用のメイクアップも必要になるだろう。
週休三日制であれば、勤務日数が「週5日」から「週4日」になり、仕事モードになる回数を1週間のうち「1回」減らせることになる。
保育園に子供を預ける回数
僕たち夫婦にはまだ子供がいない(というか、現在のところは作る計画をしていない)けど、子供を保育園に預けに行かなくてはならない夫婦にとっては、このことも大きいはずだ。
僕には全く経験がないので批判されることも承知で書くけど、仕事に行く前後に小さい子供の送り迎えをするというのは、とても大変なことだと思う。
週休三日制で働くことができれば、週に1回その回数を減らすことができるので、精神的にも肉体的にも「かなりの余裕」をもたらしてくれるのではないだろうか?
残業をする日の可能性
週に5日働いていて「ほぼ毎日のように長時間残業をしている人」にとっては、勤務日が1日減るだけで『1週間あたりの残業時間』を減らせるかもしれない。
要するに「会社(もしくは職場)にいるから残業をしてしまう」のであり、仕事をしない日に残業をすることはないからだ。オンとオフの割合が変わり、いわゆる『オン』の状態が減ると言えばもっと分かりやすい。
週休三日への期待と不安
今後、週休三日制を導入する企業は、完全週休三日制にするよりも「選択肢」として提供するところが多いのではないかと思う。このことから、固定観念にとらわれない働き方の自由化が進み、年齢や性別や個性に関係なく働ける柔軟な社会になってくれたら良いなと思う。
当然、自宅にいる時間が増えれば、僕のような在宅ワークの仕事にチャレンジする機会だって増える。そうなれば、在宅ワークだけで稼いでいる僕にとっては『ライバル』が増えるので、それについては少し不安でもある。でも、逆にそういう働き方をする人が当たり前になれば、在宅ワーカーに対する理解は深まるのかもしれない。
とにかく、この調子で『働き方改革』の流れが活発になることに僕は期待をしている。関連の記事としては、「稼ぐが勝ち!削るは基本!妻の節約を賞賛してはいけない理由とは?」と、「夫がワーキングプアで妻はミニマリストプア!?原因はなに?悟った!」もオススメ。
ということで、今日の『ミニマムライフ哲学』は以上! 少し読者が増えて喜んでいるけど、もっと読者が増えると良いな…。これはブログの更新が週休三日になってる僕の独り言 (笑)