ソロ充という言葉をご存知だろうか? ソロ充とは、ソロ(おひとりさま)でも『充実』した生活を送る人、もしくは『その充実した様』を指す言葉であり、いまや『家族や恋人や友達と過ごす時間より1人で過ごす時間の方が楽しい』という意味まで含んでいる。
さて、今、こういった『ソロ充な時間』や『ソロ充な生き方』を「好んで選択する人たち」が増えてきている。僕もどちらかと言うとそのタイプなため、気持ちは凄く良く分かる。但し、長い人生を生き抜いて行くためには、いくつか気を付けなければならないこともある。
そこで今回は、どんな『ソロ充』が理想的で、どんな『ソロ充』が危険なのか、考察も兼ねて自分自身のライフスタイルを見直してみようと思う。
なぜ『ソロ充』が増えたか?
世の中はどんどん便利になり、生活に必要な「衣食住」+「娯楽」は簡単に手に入れることができる時代になった。さらには、月に十数万円あればそれで十分なくらいだ。
便利で豊かな世の中
とりわけ、コンビニ、インターネット、輸送業者、スマホといった現代社会を象徴する4つの要素が人々の暮らしに与えている影響は計り知れない。これらがもし全てなくなるとしたら、もはや「どうして生きていけば分からない」という人も多いのではないだろうか?
実際、これらの便利なサービスやモノのおかげで、1人暮らしでも十分に満足のできる生活を送れる。ご近所さんや友達や家族の助けなど借りなくても、恋人がいなくても、たった1人で何の不自由もない楽しい生活ができる。それが今の世の中なのだ。
また、単身世帯の多さが、こういった『便利で豊かな世の中』にさらに拍車を掛ける。企業やお店などは「おひとりさま」をターゲットにした商品やサービスをこぞって開発するためだ。
この結果、「1人でできること」に加えて「1人で楽しめること」が溢れ返っている世の中になってしまっている。だから、つい『1人になれる時間』が欲しくなってしまうのだ。
学校や職場のストレス、SNS疲れ etc.
現代人はとにかく忙しく、いつでもどこでも誰かと接している。これは、特に都市圏で暮らす若い人ほど顕著だ。学校や職場では周りの人に気を遣い、それだけでストレスになっているのに、移動中や自宅では、SNSを介して「遠く離れている友達の近況」にまで気を遣う。
周りのことを気にせず『1人になれる時間』は、一体どこに行ってしまったのだろうか?
この事実に気付いた人たち、もしくは、もともと『1人になれる時間』の方を大事にしていた人たちは、SNSを頻繁に利用したりせず、空き時間の大半を「1人」で過ごす。
「これで良いんだ。生活は充実しているし、そこまでして常に周りに気を遣う必要などない。もっと自分の時間を楽しもう。」などと自分に言い聞かせ、1人になることで『心の休息』を取ろうとしているのかもしれない。
本当に『ソロ充』で良いのか?
どんどん便利で豊かな世の中になるなか、何かのキッカケで「多くの人と接し過ぎる生活」に疲れてしまうと、人々は、周りをシャットアウトして『ソロ充な時間』を自然と経験する。
このとき、その「快適さ」に人々は魅了されるだろう。場合によっては『ソロ充な生活』だけ永遠に続けば良いと考えてしまう危険性もある。行き過ぎると鬱やひきこもりにも繋がる。
だから、このことだけは良く考えて欲しい。本当にずっと『ソロ充』で良いのか? 理想的で無駄のない生活のように思える『ソロ充な生活』は、本当は「諸刃の剣」とも言える。
家族や友達は大事にする
1人で十分に充実した生活を送れるからといって、家族や友達のことを疎かにしてしまってはいけない。大切な家族や友達には、ときどきで良いので、あなたが「充実した生活」を送っていることを報告するようにしてみよう。それだけで、お互いに嬉しい気持ちになるはずだ。
信頼だけは失ってはならない
昔から、良く「皆との楽しい時間はあっという間に過ぎる」という言葉を聞くけど、今のこの世の中では、不思議なことに「1人での楽しい時間の方があっという間に過ぎる」気がする。
でも、他人のことを気にせずに「自分の時間」を「自分のためだけ」に使っていると、周りは次第に信用してくれなくなってしまう。このように信頼を失くしてしまうと、安定した収入やキャリアアップも望めなくなる。節度を守りながら『ソロ充な時間』を楽しむのが大事だ。
限定的なソロ充なら問題なし
家族や友達や他人のことも大事にしつつ、節度を守りながら『ソロ充な時間』を楽しむなら、僕のように結婚することもできる。要するに、限定的なソロ充なら何の問題もないのだ。
但し、行き過ぎると学校や職場での信頼を失くしたり、引きこもりになったりしてしまう人もいるだろう。1人でいる時間の方が楽しくて居心地が良いからといって、周りのことを無視し続けてしまっては、最終的に自分の都合が悪くなる。
『ソロ充』についてのまとめ
今の世の中は、いつでも誰でも『ソロ充な時間』を楽しめる便利で豊かな世の中である。でもだからこそ、家族や友達との関係を疎かにしてしまってはいけない。1人でも充実した生活を送れる社会に感謝をしつつ、その喜びを周りの人と分かち合えればベストだと思う。
自身のライフスタイルの見直し
僕が今、自由な時間に1人で楽しめることは、実にバリエーションに富んでいる。なるべく、将来の自分にとって投資になるようなことをしたいと思う。