生粋のミニマリストな僕がはじめて一人暮らしをしたとき、事前に断捨離もして超スッキリな部屋を手に入れた『はず』だった。でも、はじめてで「ゼロ」から一人暮らしをすることは、ミニマリズムの前に『強敵』として立ちはだかる。今回は、その教訓をシェアしよう。
「これから一人暮らしを始めるのにミニマリストの人の部屋を参考にしたい」「一人暮らしをしていて最近物が増えてきたので物を減らしたい」と考えているあなた! この記事は、ぜひ2回は読み直して欲しいと思う(笑)
一人暮らしは本当に最高か!?
僕がはじめて一人暮らしをしたとき、実家で済ませた「断捨離」の効果もあって超スッキリな部屋を手に入れた。さとり世代であり生粋のミニマリストな僕は「不要なモノは買わない」と心に決め、そのシンプルな部屋ではじまる一人暮らしにとても満足していた。
だから、まさか僕が『自分だけの部屋作り』をはじめてしまうとは思っていなかった。一人で自由にインテリアを決められるって、なんという誘惑なのだろう! ミニマリストにとって、はじめてで「ゼロ」からの一人暮らしほど『強敵』となる相手はいないと言える。
そこで今回は、そのときのことを教訓にして、独身の人が「ミニマリスト」でいられるようにしていくための注意点について書いていきたい。
最後まで買わなくて良かったモノ
テレビ、洋服入れ、ベッド、電気湯沸かし器、炊飯器。僕の経験からすると、これらのモノは最後まで買わなくて良かったので、断捨離すべきだと思う。一人暮らしで「ミニマリスト」を自称する人なら、持っていなくて当然かな?
テレビ
今はテレビを持たない人も普通になりつつあるけど、当時はまだまだ驚かれた。でも、自分の欲しい情報はインターネットで探せる時代だったので、それで困ったことは特になかった。
最近は動画コンテンツも充実しているので、もはやテレビは時代遅れな印象さえある。今後、一人暮らしをしていくミニマリスト志望の人にとって、テレビはまず要らないだろう。
洋服入れ(収納チェスト)
もしこれを買ってしまうと、ミニマリストへの道からは外れてしまったようなものだ。部屋に置くモノの中では、かなり大きな家具の部類にあたるからだ。
洋服の収納は、部屋に備え付けのクローゼットで済ませるのが1番良い。クローゼット用の「吊り下げ収納」を活用すれば、さらに洋服以外のものまで収納できてしまう。
ベッド
良い布団を使っていれば、ベッドがなくても寝心地は変わらない。それに、ベッドを置いたら場所が取られてしまうので、部屋が小さく見えてしまうという欠点がある。
ということで、僕も1年以上布団だけで寝ていた。でも、先輩に「ベッド処分するんだけど、いる?」と言われてつい貰ってしまった。正直、別になくて良かったと思う。
電気湯沸かし器
僕の場合は「ビンゴ大会」で当ててしまったせいで持つ羽目になったけど、電気湯沸かし器は要らない。やかんの方が良いというわけでもなく、そもそも本当に要らないのだ。
ミニマリストなら、料理にも使える「注ぎやすい片手鍋」を2つ持っておくことだ。さらに、「サイズの違う片手鍋があれば重ねられて収納スペースの節約にもなる」のでもっと良い。
炊飯器
さっきの片手鍋と蓋があれば、ご飯なんて簡単に炊ける。沸騰して弱火にするまでの間だけは見ておく必要があるけど、その後は10分ちょっとと炊飯器より早く炊けるくらいだ。
大学生が一人暮らしをする場合、先輩が卒業する3月前になると必ず「炊飯器」が回ってくるけど、要らないモノであればハッキリと断ってしまおう。
なぜか買ってしまった不要なモノ
さて、ここからが本題とも言える。ミニマリストであったはずの僕が、一人暮らしをしていてうっかりと買ってしまったモノたちのことだ。それは、写真立て、コルクボード、観葉植物、玄関マット、スリッパ、ラグ、照明、壁掛け時計、傘立て、ポスター類、など。
ご覧になってお分かりのとおり、すべて「部屋作り」のためのアイテムだったのだ。
部屋作りアイテムが特に注意!
別になくても「何の不自由もなく」暮らしていけるのに、ちょっとオシャレにしたいがために買ってしまった。結局は捨ててしまったので、つまり要らなかったということなのだ。
新生活でこういったモノを買おうとしている人は、買う前に「本当に必要化どうか」もう1度考えてみることをおすすめしたい。モノや場所に縛られないミニマリストになるには、愛着の湧くアイテムを部屋に置いてしまうことは禁物なのである。
なぜ部屋作りをしてしまうか?
なぜ、どうせ最後には捨ててしまうか、リサイクルショップに出しても「価値はゼロです」と言われてしまうようなモノに、コストを掛けてしまうのか? 部屋作りの魅力は何なのか?
一言でいってしまうと、一人暮らしの場合の部屋作りは「一種の求愛行動」なのかと(笑)
かくして、男たち女たちは「部屋のカスタマイズ」を『趣味』にして見せ合いっこをはじめてしまう。もし結果的に『欲』が満たされるのであれば良いけど、いつまでも満足できずにいると、何のための部屋作りなのかが分からなくなってしまうのが恐ろしいところだ。
独身時代に「ミニマリスト」になるには、部屋作りで人生の何もかもが好転するわけではないということを肝に銘じておく必要があるだろう。部屋作りをいっときの遊びとして楽しむなら良いかもしれないが、何年も費やしてしまうようでは多くを失うことになってしまう。
一人暮らし×ミニマリストの矛盾
実はそもそも、一人暮らしをする時点で「余分なモノ」が必要になる。これは避けられない。洗面所や冷蔵庫などを1人で使う生活なのだから、ミニマリズムに反しているのだ。
最近では、ひと昔前よりも「シェアハウス」や「ソーシャルアパートメント」などの選択肢が充実してきているので、ホンモノのミニマリストはそっちへ行くべきだと思う。冷蔵庫とか、電子レンジといった家電製品も、既にあるものを使えるので買わなくて良い。
ただ、この辺りの話については長くなりそうなので、また別の記事で書きたいと思う。今回の記事のポイントは、一人暮らし生活はミニマリストの敵(しかも『強敵』)ということ。もしオシャレな部屋作りに夢を膨らませてしまっているなら、十分に注意しよう。